「鉄道演劇」を観てみました。
今回は、公演中の鉄道演劇
「ひたちなか海浜鉄道スリーナイン」を観てきました。
「鉄道演劇」を初めて聞いた方もいると思います。私もつい最近初めて聞きました。
きっかけは、別の演劇を観た時にパンフレットに挟んであったのを見て、興味がわいてきました。以前、水戸で働いていて、ひたちなか海浜鉄道は休日に使ったことがありましたし、演劇が好き、電車が好き、電車の中でどうやるのか?など好奇心があったので、この際行ってみようと思いました。
調べてみると、東京に拠点をもつ劇団「シアターキューブリック」が、ローカル鉄道を使って、演劇をするというものでした。
実際に走っている電車を使い、観客は座席に座って、演劇を楽しみます。
ホームページでは、
過去には、銚子電鉄、樽見鉄道、高松琴平電気鉄道で行われていました。
ひたちなか海浜鉄道も昨年の11月に行われていて、今回は再演だったそうです。
事前に申し込みをすると、後日チケットが届きました。中身は公演パンフレットとチケットらしき硬券が入っていました。
今では、懐かしく久しぶりにみました。
ということで、当日行ってみました。私が行ったのは、土曜日の第2便。
の片隅にある1番線のホーム。
ホームで待つと、2両編成の電車が到着。
1両が営業車両で、もう一両が「団体専用」として、今回乗る演劇車両です。
チケット(切符)を拝見するときは、鋏でちゃんと切ってくれました。(写真参照)
車両はロングシートで、真ん中の座席が役者が演じるエリアで、それ以外の座席が観客が座るエリア。
出発前から開演しており、楽しみです。
そして、定刻に発車。物語の始まりです。
公演中なので、詳細は書きませんが、途中の駅から人物が登場したり、セリフに合わせて車窓を見せたり、ご当地の名前が登場したりと普通の演劇とは違う味わいでした。
また、途中の駅からは何も知らずに乗客が乗り込んできたりとハラハラ感はありました。そういうときは車掌役の役者や実際の車掌が営業車両に案内していました。
車窓は常に動き、走行音は生の音なので、臨場感がありました。
約30分で終点の阿字ヶ浦駅に到着。ここで、前半の公演が終わり、約2時間半に発車し、勝田駅までの30分間、後半の公演がまた始まります。
その2時間半、何をしてればいいかといいますと、「まちあるき」と題して、劇団の役者がナビゲーターとして、手製の地図を使いながら、駅周辺を徒歩でまわります。
これは有料ですが、無料で自由行動のプランもありますが、自分は有料プランを選択。
本公演に出ている方も一緒に回りましたが、ガイドブックには載らないディープなところを紹介していました。住民のかたも知らないのでは・・・と思うほど。
たまに、行く先々で登場人物が現れたりと非現実の世界を醸し出していて、面白かったです。約2時間の街歩きは、あっという間でした。
そして、後半のスタート。前半は楽しい感じでしたが、後半はしっとりとした話でした。行きは青空が広がった車窓だったが、帰りは夕方で、車窓からは地平線から夕日が落ちていく瞬間だったので、演劇よりもそっちのほうに目がいってしまいました(笑)
帰りは、登場人物が途中の駅で降りていきます。ファンタジーなストーリーですが、駅が通り過ぎるのにつれて、切なくなっていきました。
途中、電車のすれ違い(単線なので)でなかなか出発しなかったのかな?
アドリブで時間を稼いでいて、それはそれで面白かったです。
到着したのは夜の6時ごろ。段々と暗くなっていくのも物語と相まって、よかったです。
初めて「鉄道演劇」を観ましたが、ちょっとハマっちゃいました。
再再演がでたら、また行きたいと思います。違うローカル鉄道でも実践していただきたいなとも思います。そのときは行きたいですね。